NHK「あさイチ」にゲスト出演した元ニュースキャスターの久米宏氏が、「NHKは独立した放送機関になるべきだ。人事と予算で、国家にクビ元を握られている放送局があっちゃいけない」と生放送中に発言し、注目を集めた。「アンチ政府、アンチ国家の放送局、新聞があってしかるべきなんですよ。だいたいみんな同じになって。すっかり流行語になった忖度みたいなところで、よくないと思いますよね。NHKは独立した放送機関になるべきだと思います。人事と予算で、国家にクビ元を握られている放送局があっちゃいけないんですよ。そういう国は先進国とは言えないです。絶対報道機関は独立していないといけない」と久米氏は力説した。これだけストレートなNHK番組内での「NHK批判」これがお隣の共産党独裁国家「中国」で起きたら即刻「放送禁止」になってるだろう。久米氏の発言と同様に元NHK職員立花氏が設立した「NHKから国民を守る党」も3年前の都知事選の際に、NHKの「政見放送」に出演した立花氏が「NHKをぶっ壊す」と連呼した話は記憶に新しい。今回の参院選のNHK政見放送の中でも同党は、「NHK批判」を繰り返し行っている。久米氏が言うように、政府にクビ元を握られているのは確かだが、公共の電波を使った「NHK批判」をスルーしてそのまま放送するNHKの「寛容な態度」を見る限りでは、現在のところ、我が国は独裁国家のような「言論の締め付け」のない「発言が自由な国ニッポン」である、と言えないだろうか。