ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

43年前のロッキード事件、田中元首相は「ユダヤ資本にやられた」と叫んだ。

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田中角栄が首相を辞任した約1年3カ月後、アメリカ議会外交委員会多国籍企業小委員会(チャーチ委員会)公聴会で、ロッキード社がジェット旅客機トライスターを日本の航空会社全日空に売り込みを計るため、日本政府関係者に巨額の賄賂をばら撒いていたことが発覚、これが43年前に日本国中を揺るがしたロッキード事件だ。当時の首相でもあった田中に対しても5億円が密かに渡されたことが発覚した。日米両国にとって国家最高の機密であるはずの日本の首相への「巨額賄賂」をリークしたのは一体誰なのか。田中角栄が逮捕後に「アメリカのオイルメジャー(国際石油資本)にやられた」と叫んだ話は有名だが、当時のアメリカ国務長官キッシンジャーは、田中角栄が描いた石油備蓄政策に反対し、実際に田中角栄に「資源外交政策」を辞めるように進言し、田中角栄はそれを突っ撥ねていた。これがユダヤ資本の米国オイルメジャーの代弁者であったキッシンジャーの恨みを買ったためにリークされたという説。しかし、ロッキード事件での田中角栄のリークは田中が首相を辞めた1年3ヶ月後の話であり、キッシンジャーがすでに首相としての権力を失っていた田中角栄をリークしても意味のない話だろう。他の説としては、調査委員会に証拠書類の提出を求められたロッキード社が、提出を予定していなかった日本政府高官への賄賂支払いの書類を「誤って提出した」ことで田中角栄の名前が露見してしまったという説。これは後に、調査委員会がロッキード社が「誤って」書類を提出したという事実は無かったと否定した。つまり、ロッキード社は、「間違いなく」田中角栄を含む日本政府高官の名を「確信を持って」アメリカ議会に提出していたということになる。田中角栄の名をリークしたのは、あろうことか「賄賂を支払った」ロッキード社の「強い意思」によるものだったのだ。