ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

人生100年時代、サザエさんは視聴者の子供達から裏切られ、家族消滅。

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1951年に登場したまんが「サザエさん」。主人公である主婦サザエさんは24歳、同居の両親は50代前半という年齢設定だった。(⬆上の写真)まんが誕生から68年経った現在では、サザエさんとその両親は一体何歳ぐらいのイメージに変化してるのだろうか。漫画が登場した1950年代当時の結婚適齢期は男が25.9歳、女が23.1歳で平均寿命は男が58歳、女が61.5歳という時代だった。それから68年経った2018年の結婚適齢期は男が31.1歳、女が29.4歳、平均寿命は男が81.09歳、女が87.26歳といずれも大幅に年齢が上昇してしまっている。68年前の時代に比べると男女共に1.41倍寿命が伸びている計算だ。この伸びた寿命分をまんがサザエさんの登場人物に当てはめてみると3歳のタラオくんの母親サザエさんの年齢は24歳ではなく34歳、父親の波平さんは54歳ではなく64歳、母親のフネさんも50代ではなく60代という年齢が当てはまると思われる。この高齢化した年齢設定にしてみても現代にあまり違和感は感じられないはずだ。64歳の父親波平さんがまだ現役バリバリのサラリーマンで居ることも何ら不自然さは無いだろうし、同居の娘サザエさんの年齢も夫のマスオさんの38歳もごく普通に見える。しかし、少子高齢化の時代が今後さらに進んで人生100年の時代になったらサザエさん一家はどうなるだろうか。サザエさんの家族ドラマを観て育った多くの若い人たちが、結婚しない、子供を産まない、と「家族」を作ることに何の興味も持たないために、まんが「サザエさん」のあの家族の形はテレビの中から「消滅」してしまうだろう、とふと心配になってきた(笑)