ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

Queenのフレディ・マーキュリーはゲイではなくバイセクシャルだった。

f:id:gunjix:20190511153013j:plain

 映画「ボヘミアン・ラブソディ」で大きな話題となった「クイーン」のヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーが誰よりも愛し、生涯の友としたのはメアリー・オースティン(⬆上の写真)という女性だった。フレディが24歳、メアリー19歳の時に2人は出会い、それから数年間、同棲生活を送っていたが、70年代半ばにフレディがアメリカ人男性と関係を持ち始め、1976年にメアリーに自らのセクシャリティについて「自分はバイセクシャル(両性愛)」だとカミングアウトすると彼女は「あなたはゲイよ」とフレディを批難し、2人の恋愛関係に終止符が打たれたのだった。しかし2人の関係はこれで終わることはなく、フレディはメアリーに近所の部屋を買い与え、親友としての付き合いをその後も続けていた。1985年のインタビューでフレディは「メアリーは僕のたった一人の親友で、他の誰も求めてないんだ。僕にとってメアリーは事実上の妻なんだ。僕たちは互いに信頼しあっていて僕にはそれで十分なんだ」と語っていた。メアリーはフレディと別れた後に別の男性と結婚し2児を授かったが、フレディがAIDSを煩った際には献身的に看病し、彼の最期も枕元で看取っている。フレディの死後、彼の財産の多くをメアリーが管理することになったのは、フレディが遺書の中で「もし何かが違っていたら、君は僕の妻になっていた人だった。だからどの道これら(遺産)は君のものだ」と書き残していたためだった。遺産の相続者が、フレディにとって最後で最高の恋人と言われ続けたゲイ仲間のジム・ハットンではなく、女性であるメアリー・オースティンだった事は、フレディ本人が告白したように、彼がバイセクシャル(両性愛者)だった何よりの「証し」と言えるかも知れない。