ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「オレオレ詐欺」にダマされるのは認知症の始まり、アメリカの研究。

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米ラッシュ大学アルツハイマー病センターの研究チームが、「オレオレ詐欺」の犯人からかかってくる電話に、トッサの 「判断力」に優れていれば電話をスグ切ることができるはずなのに、自分をだまそうとしている相手との会話をなかなか終わらせることができない症状は、認知症の兆候の可能性があるという調査結果を、このほど米内科学会誌に発表した。シカゴ地域に住む認知症ではない高齢者935人について6年にわたって継続調査した結果、詐欺の電話が掛かってきた時、それをトッサの判断で見破れない人は、詐欺だとすぐ気付ける人に比べて、軽度の認知力低下やアルツハイマー病のリスクがあることが分かったと言う。一人暮らしのある女性が記憶力テストの点数はそれほど悪くなかったのに詐欺グループにカンタンに騙されてしまったケースを調べると、ダマサれた理由は、彼女の「記憶力」の低下ではなく、トッサの「判断力」の低下が原因だったと言う。そういえば、高齢者ドライバーが起こすアクセルとブレーキの「踏み間違え」もこのトッサの「判断力」の衰えが原因だろう。このアメリカでの調査結果から、老化をチェックするのに必要なのは「記憶力」の衰えよりもトッサの「判断力」に衰えがあるかどうかをチェックすることが重要だと理解できる。「オレオレ詐欺」や「ブレーキとアクセルの踏み間違え」が後を絶たない我が国では、老人の「記憶力」だけでなくトッサの「判断力」もチェックできる体制が果たして整っているのか、心配だ。