「人生に成功するかどうかは、IQが高いか低いかではない。それを決めるのはEQ(心の知能指数)だ」、と米国の心理学博士ダニエル・ゴールマンが1995年に発表したEQ理論はまたたく間に全世界へと広がり、現在では企業が社員のEQの値を測定する例も出てきていると言う。ゴールドマン博士が唱えるEQを測定する方法とは①自己認識力②自己制御力③意欲④共感⑤社会的能力の5つの能力だという。これをわかりやすく言い換えると①自分が間違っている時すなおに謝れるか(言い訳をせず正直に謝罪して迅速に軌道修正を行えるか)、②不都合な事実も隠さずに話せるか(相手にとって厳しい内容の話でもきちんと伝えられるか)、③聞き上手か(開いた心で相手の言葉に耳を傾けられるか)④オープンマインドか(自分と考えが違うからと他人の考えを否定したりしないか)、⑤批判に冷静に対処できるか(自分の失敗を批判されても感情的になったり動揺したりしないか)、となる。これらの5つの項目について自問自答してみれば自分のEQの値を測定できるというわけだ。高学歴=IQが高い人間だけが必ずしも人生にサクセスできるとは限らないのが世の常だ。人物評価でIQにとってかわってEQが注目されているのは、単に知識の量ではなく「他人とのコミュニケーション」にどれだけ臨機応変に対応できるかという点が求められているからだろう。誰しもがなんとなく気付いている人間らしい「心の知能指数」、さて、あなたのEQ指数はどれ位ですか(笑)