昨年メジャーリーグ「シカゴ・カブス」と6年139億円(1年当り23億円)で契約したダルビッシュ有投手。その1年目の昨年は8試合に登板しただけで右肘の故障で1勝3敗でシーズンを終了。勝っても負けても1登板につき3億円弱の収入があった計算になる。2年目の今年は開幕から2試合の登板でまだ勝ち星がない。そのダルビッシュ投手はシーズン開幕前のインタビューでカブスとの契約が切れたあとどうするのかと言う問いに「やらないですよ絶対。37歳で引退しても、あと40~50年くらいしか生きられないし、最後の10~20年は体も思うように動かない。人生そんなに時間はないから、ずっと野球をやってはいられない。現時点だからではなく、そこは(契約が切れる4年後でも)絶対に変わらない。例えば、経済的に良い状況でなかったり、子供がまた生まれて、どうしても見せたいとかなら分からないけど、やる可能性は95%ない」と断言したのだ。たしかにカブスとの契約終了時点で6年間で139億円の収入が約束されているダルビッシュが、それ以上の収入をがむしゃらに求める理由なぞないのは確かなことだろう。では、ダルビッシュを遥かに上回るメジャーで300億円以上の収入を得ながら45歳まで頑張ったイチロー選手はどうなのか。「野球観」の違いといえばそれまでだがダルビッシュ投手にはメジャーリーグの「殿堂入り」の目標なぞどうやら「鼻から無かった」ように思われる。