ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マクドナルド社長の「危機」を救った日本人女子社員からの1通のメール。

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日本マクドナルド社は、2014年夏に起きた中国の協力工場での期限切れ鶏肉使用問題。15年1月の異物混入問題発生などで15年12月に上場以来最大の347億円の赤字に転落した。しかし、これらの問題が起こるちょうど1年前の2013年8月に初めての女性社長に就任したサラ・カサノバさん(⬆上の写真・53歳)は、事故発生から2年後の2016年12月期には53億円の黒字を達成し、奇跡的とも言えるV字回復を果たして見せたのだ。今月3月27日には社長から会長へ就任予定のカサノバ社長が、ある雑誌のインタビューで危機に陥った当時を振り返り、「実は、あの危機を脱するきっかけをくれたのは当時31歳の女性社員でした。ある日、私にメールをくれたのです。『組織の意思決定が遅い。従業員による対話集会を開くべきだ』と。複数の上司に訴えていたのに、受け入れてもらえなかったと言うのです」。社長に直接メールをするのはかなりの勇気がいることなのに思い切ってそれをした女性社員に「若いときの私みたい」と思い、「なんでも協力する」とカサノバ社長は答えを返したという。すると彼女は若い社員とチームを作って対話集会を開き、600人を集めて「GO GEMBA(現場)」などのスローガンを作りました。彼女の粘り強さが、私たちを団結させてくれたのです」と奇跡の回復を果たせたきっかけが一人の女性社員からの1通のメールだったと打ち明けたのだ。カサノバ社長はメールをくれたこの女性社員を「若いときの私みたい」と感じた自分の「体験」についても語っている。「私はカナダの小さな町で育ち、マクドナルドが大好きだったため大学院時代にカナダのマクドナルド社に『雇ってほしい』と手紙を書いたのですが断られてしまいました。1年後にまた手紙を書きました。『納得できません。雇ってください』と伝え、ようやく願いがかなったのです」。上司には受け入れてもらえなかった「自分の意見」をカサノバ社長に直接メールした31歳の女性社員、そして1度はマクドナルドへの入社を断られた経験を持つカサノバ社長、2人共「あきらめたら何事もそれでおしまい」ということを知っている「仕事のできる女性」だ、と言えるだろう。