ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「あきらめたら終わり」86歳の三浦雄一郎さんから学んだこと。

f:id:gunjix:20190128171419j:plain

南米大陸最高峰アコンカグア(アルゼンチン、標高6960メートル)への登頂を断念したプロスキーヤーの三浦雄一郎さん(86)が先日帰国し、報道機関向けの報告会を行った。三浦さんは今回6000メーターでドクターストップが掛かったことについて「僕は主観的にはまだまだいける、そんな気持ちも持っておりました。しかし、これは同行していただいたドクター2人の、僕の様子を見ての判断だと、これを受け入れました」と語り、さらに「6000メーターまで行ってみて、あ、まだまだいける、これは十分、頂上まで行けるという意味での自己判断的な確信が今回得られました。これを元にして、高所への超高齢者のチャレンジ、これの究極のトライとしての、90歳のエベレスト、これにこれから向かっていきたいと、そう思っております」と語ったのだ。登頂に失敗してももう90歳での次の挑戦を頭に描いている驚くべき86歳の三浦雄一郎さん。傍から見れば無茶過ぎるチャレンジ精神だと思われるが、本人にすれば多くの経験を通して人生「あきらめたら終わり」という事がわかっていて無理は十分承知の上で90歳エベレスト挑戦を口にしたと思われる。多くの高齢者が歳を重ねる中で少しずつ自分の身体能力をあきらめていくのに、三浦さんはまったくその真逆の道を辿ろうとしているようだ。日々厳しいトレーニングを自分に課して自分の身体能力が「老いる」ことを否定し続ける生き方、なぜ危険な山に挑戦するのか?と問われたら三浦さんの場合「そこに山があるから」ではなく「自分の老いを先延ばしするため」と答えるに違いない。ますますのご健闘を祈りたい。