ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

女優人生78年「ワクワクする気持ち」で赤木春恵さんのギネス記録は生れた。

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名脇役として知られた女優の赤木春恵さんが94歳の天寿を全うした。彼女がこれだけ長い女優人生を送れた理由はどこにあるのだろうか。赤木さんは80歳代の頃にある雑誌のインタビューでその秘密についてこう語っている。「私の若い頃の時代はどうしても美男美女ばかりが作品の主流でした。私もなかなか役に恵まれない時期があったけれど、「女優は3日やったらやめられない」といわれるほどの不思議な魅力の虜になってここまできてしまったのね。この世界は面白いもので、実力があるのに埋もれている人はたくさんいるんです。一所懸命努力しているのに、全く日が当たらないことも少なくありません。その一方で、昨日までまるで無名だった人が、たった一回の演技でパッと鮮やかに輝くこともある。だから「今日はだめでも、明日になればいいことがあるんじゃないか」と、「自分自身がワクワクする気持ち」を大切にするのが大事。その気持ちを持っていたおかげで、私は今まで女優を続けてくることができたのだと思います」。1940年に映画女優としてデビューして以来、78年もの長きに渡って現役女優として活躍を続けてきた赤木春恵さんは2013年88歳になってから脇役ではなく主演女優としての映画初出演を果たし「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス記録に認定されている。赤木さんが言うつねに「自分自身がワクワクする気持ち」を保ち続ける生き方は、演技の世界だけでなく、サラリーマンにとっても参考になる大女優からの「遺言」に違いない。合掌。