NHKを辞めて民法のニュースキャスターに転身した有働由美子アナウンサー。彼女がキャスターを務めて2週間が経過したnews zeroの視聴率が急降下している。その理由として挙げられているのが前任の村尾キャスターがしていたようなニュースについての「掘り下げたコメント」を彼女はすることが出来ず、この時間帯のニュース視聴者であるサラリーマン層にまったく受け入れられていないからだという説だ。今年6月に週刊誌が行った「好きなアナ嫌いなアナ」のアンケート結果を見ても、女性アナ部門で好きなアナの2位にランクしながら嫌いなアナでも6位にランクインし、視聴者側の「好き嫌い」に大きな幅があることがわかった有働アナ。これまで彼女の人気を支えてきたのは中高年主婦層であり、彼女独特の軽妙なトークが人気を博してきたのだが、夜遅くの報道番組ではむしろその軽妙さがアダになっていると言えるのかもしれない。つまり、有働アナは男性サラリーマン層が主に視聴するニュース番組のキャスターとしては不向きであり、むしろ中高年主婦層向けのバラエティ番組でこそ彼女のキャラクターを十分に発揮できる場があると言えるのではないだろうか。NHKとは違って何よりも視聴率優先の民放テレビ局で、自分のキャラクターとはマッチしないニュースキャスターという仕事に飛びついてしまった有働アナ、NHK時代には考えもしなかった「視聴率」という残酷な数字を突きつけられて、このまま「キャスター降板」という悲惨なシナリオへと至ってしまうのだろうか。