ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マドンナ60歳、レイプの恨みを晴らしつづけた人生だった。

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ギネス記録に「全世界で最も売れた女性レコーディング・アーチスト」として認定されているマドンナがついに「還暦」の60歳を迎えた。つねに大胆で挑発的なイメージで21世紀のセックスシンボルの名を欲しいままにしてきた彼女のアーティスト人生。その根底には多感な19歳の時に受けたレイプ被害が横たわっている。しかし彼女はそうした苦しみに挫折するどころか正面から向かい合いセクシュアリティを自分の武器に変えることによって多くの女性ファンから熱烈な支持を得てきたのだ。男に媚びないというより女性の主体的なセックスアピールをつねに表現し続けてきたマドンナ。ひと昔前のセックスシンボルだったマリリン・モンローと比較して多くの男性ファンがある種の戸惑いを感じたのは否めない事実だろう。男性優位のセックス表現を女性優位の表現へと転換させたマドンナのエロティシズム、女性ファンの多くが支持したのは「性的な弱者」という女性の立場を主体性・自立性を獲得した「強い女性」のセックス表現へと変えたマドンナに共感したからだ。2006年のコンサートツアーでマドンナは高さ6メートルの巨大な十字架に自らが磔(はりつけ)となり「Live to Tell」を歌い世界中の宗教団体から激しい避難を浴びた。「男のウソを告発する」というこの歌の内容と自らが十字架に磔(はりつけ)になるという演出で彼女は女性の「性的な弱者」の立場を変えようとアピールしたかったに違いない。60歳の誕生日、マドンナは「ついに、やっと、私の誕生日、私はサバイブ(Survive)したわ」とツィート。まさに多くの困難を乗り越えてサバイブ(生き残り)したマドンナ60年の人生に、心からの拍手を贈ってあげたい。