ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「恩返し」耳に痛いコトバを人々の心に残した尾畠春夫さん。

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行方不明の2才児を発見して一躍有名人になったスーパーボランティア尾畠春夫さん。そのボランティアとしての足跡は、まさにボランティア仲間に「師匠」と呼ばれるに値するような幅広く地道な活動の中に刻まれている。尾畠さんが「ボランティアをはじめた動機は?」と聞かれて65歳で魚屋さんのお店を閉めて、「学歴も何もない自分がこれまでやってこられた社会に恩返ししたい」というのがボランティアをはじめるキッカケだったと語っている。「恩返し」現代人にとってはすっかり死語になってしまっている耳の痛いキーワードだ。かつては「ツルの恩返し」や浦島太郎の「亀の恩返し」など日本人の心の中には「恩返し」というコトバは確かに生きていた。しかし世の中全体が豊かになるに連れていつの間にか忘れ去られてしまっていたこの言葉を78歳のスーパーボランティア尾畠さんが現代の日本人に思い出させてくれたというわけだ。さらに尾畠さんは「お金の援助、物資の援助、両方できないから何も出来ないというのは違う。それなら心を贈ってあげて欲しい」とボランティアの意義についても語ってくれた。2才児発見で一躍世間のスポットライトを浴びた尾畠さん。地元大分に戻った後、今度は西日本豪雨の被災地に向かい泥掻きのボランティアを始めていると言う。「日本は小さな島国。明日は我が身だからお手伝いするのは当然です」と豪雨災害地での新たなボランティアに向かう前に語った尾畠春夫さん、スーパーボランティアとしてのさらなるご活躍とご長寿をお祈りしたい。