テレビ番組「爆報THEフライデー」を見て驚いた。元人気アイドル高橋里華さんが、ほぼ寝たきり状態だった義父に1日1,500mlの水分補給を続けた所、夜間せん妄(幻覚や妄想)が消え、話し方がしっかりし、スムーズに会話できるようになったと実際に義父が快復した様子の映像とともに番組内で紹介されていた。実は、この水分補給の治療方法は、同じ番組で以前に紹介された俳優布施博さんの母親が1日1,500mlの水分補給で認知症が改善され、忘れていた家族の名前が思い出せるようになったのを見た高橋さんも実際に義父で試してみたのだという。この2人のタレント家族に起こった認知症が明らかに改善するという「奇跡」の元になったのは、5年前に発行された「水をたくさん飲めばボケは寄りつかない」の著者で国際医療福祉大学教授で医学博士の竹内孝仁医師が唱える画期的な認知症治療の方法だ。竹内教授は認知症に対しての医学的なアプローチを複雑な「脳」からするのではなく、「身体」の状況改善つまり体の半分を占める「水分」に「着目」し、わずか1〜2%の水分不足で人の意識が混濁することからヒントを得て「認知症」の症状改善には毎日の「水分補給」が効果的だと40年以上もまえから提唱し続けているドクターだ。認知症の原因は「脳が萎縮する」のが原因とされ、その改善策もその「萎縮」をどう改善するかが医学的課題とされるが、竹内教授の「水をたくさん飲む」という認知症の改善策はまさに医学界の「コロンブスの卵」的な発見と言えるだろう。しかし、残念なのはこの治療方法についての実証実験データが介護の実際の現場で、なぜかあまりにも少ないのが現状だ。2人のタレント家族が経験した「実証結果」をさらに数多く積み重ねることで、認知症治療に「水分補給」が有効だということがよりハッキリと証明できれば、竹内教授はきっとノーベル賞を受賞するに違いない。