エンゼルスの大谷翔平選手が右ヒジ内側側副靭帯の損傷でDL入りしてから約1ヶ月、マリナーズ戦で6番DHで復帰した。第2打席で134kmのカットボールを捉えてレフトへ大きな飛球を放ちレフトフライに倒れた以外は見逃しの三振が2つ、空振り三振がひとつという結果だった。やはり1ヶ月のブランクのせいかその打撃には大谷らしい精彩さは感じられなかった。試合後のインタビューで、戦いの場に戻ってこられた感想を尋ねられるとその第一声は「3週間以上離れていたことでもどかしい気持ちで居ました」と語り「1日でも早くこうやって戻ってきたいと思っていたので実戦に復帰できたのは良かったかなと思います」と、3三振の打撃結果よりも実戦に復帰できた喜びについて語った。手術ではなくPRP注射という自然治癒の療法を選択したことについて不安はなかったのかという質問には「自分の体感としては全然行ける感じだったので(PRP注射して)3週間後の再検査に関しても120%以上というかあたりまえにいける(治る)と準備はしていたので特にそこ(治ること)に関してもう少し長くなるんじゃないかとかそういう不安はまったくなかった」と語っている。はたして23歳の体の驚くべき回復力と手放しで喜んで良いものなのだろうか。現在のところ復帰を承諾した医師からの医学的なコメントさえ球団から発表されていない。オールスターでのDH出場が待望される中、大谷翔平選手の気持ちが逸ることはよく分かる。しかし、日本が生んだ逸材いやMLBにおける逸材でも有る23歳のスーパースターのリハビリについては本人まかせにせず球団もまたより慎重な対応が求められて然るべきだろう。