グループリーグの最終試合、日本はポーランドに0−1で負けてしまった。なのに同じ時間帯で行われたセネガル対コロンビア戦でコロンビアが勝利したため決勝トーナメントへ日本が進出することが決まった。何とも歯切れの悪い決勝トーナメントへの進出決定だろうか。試合前の記者会見にFIFA公式サイトがセネガル戦で行ったパンチングミスを「コメディーのようなミス」と酷評したGK川島選手が西野監督と並んで出席した。「批判される覚悟がないとこの場には居ない。チームメートに助けられた分、今度は自分が助けたい」と川島選手は語り、西野監督が公式会見の場に川島選手をわざわざ同席させたのは指揮官として全幅の信頼を寄せているというパフォーマンスだったと思われる。西野監督のポーランド戦への川島起用はズバリ当たり、信頼にこたえるだけの好セーブを連発してみせたのだ。しかし川島選手以外の6人もの大幅なメンバーチェンジは功を奏することはなかった。岡崎選手は古傷の痛みから途中退場を自ら申し出る始末だったし、武藤選手は何度もあったシュートチャンスにボールを押し込むことは出来なかった。西野監督の選手起用で成功したのは今までのミスを取り返すために頑張ったGK川島選手の起用だけに終わったグループリーグ最終戦だったと言えるだろう。3試合を戦い1勝1敗1引き分け。同じ戦績だったセネガルよりもらったイエローカードが少ない理由だけでの決勝トーナメント進出、手放しでは喜べないFIFAの表現を真似れば「コメディーのような決勝進出」ではあるまいか。