ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

メルカリのお店はスマホ画面。たった5年で2000億円企業になれるワケだ。

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フリーマーケットのアプリ「メルカリ」が株式市場マザースに6月上場予定という報道があった。上場の際の時価総額は2000億円を超える大型上場になると見込まれている。山田社長が35歳で設立した会社がわずか5年足らずで今年(2018年度)は売上でも750億円を超えるだろうと予想されている。まるでマジックのような急成長を遂げたその理由は一体何だったのだろうか。良く言われるのは誰でもが手元にあるスマホをお店代わりに使ったことが成功したからだという。しかもスマホなのでユーザー同士の売買やり取りが極めて短時間で済んでしまうという利点もある。さらには急成長できたのは、すでに出来上がっている中古商品を売り回すというシステムのため新商品を製造するための工場用地や生産機械などの設備などへの多額の資金投資がまったく要らなかった事だと言われている。消費者にとってフリマ商品は価格が安い、使い回しで資源を無駄にしない、と良いことずくめなのだから流行るのは当たり前だろうと今にして思われがちだが、5年前にメルカリがこれほどに大成長すると誰が予想できただろうか?確信的に予言できたのは創業した当時35歳の山田社長とこのアイデアに共鳴しトライアルしてくれたお客さんのみだった筈だ。彼らがメルカリを利用し、メルカリを育てることで創業からたった5年でこれほど大きな会社に成長できたのだ。「良いものを高い値段で買う」ブランド崇拝の時代はすでに過去のものとなり「倹約志向で中古品を買う生活」を選ぶようになったニッポンのユーザー達。一番の急成長の秘密はマジックでも何でもなく「消費者嗜好の変化」「時代の空気」を5年前にしっかりと読みとってメルカリという中古商品の売買システムをスマホアプリに組み込んだ35歳の山田社長にあったのだ。コロンブスの卵ではないが、山田社長がまさに人並み外れた慧眼(時代を見抜く力)の持ち主だった事が大成功した理由に他ならない。