ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

1RでKO、ライブ中継のマイクが拾った井上尚弥のパンチの「炸裂音」。

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3階級制覇を目指しWBAバンタム級チャンピオンに挑んだ井上尚弥選手。相手のチャンピオンマクドネルは10年間無敗記録を持ち、身長もリーチも井上選手を大きく上回る対戦相手(上記写真参照)だった。しかしフタを開けてみれば、マクドネルがその長いリーチの差を活かした攻撃を仕掛ける以前に井上選手が左フックから左ボディのスピーディな攻撃であっさりと最初のダウンを奪ったのだ。マクドネルが立ち上がると井上選手はロープへと追い詰めて強烈なフックを右・左と連打を浴びせ続けて、たまらず崩れ落ちたマクドネルを見たレェフリーが間に入り試合をストップした。井上選手は試合開始のゴングが鳴ってからわずか112秒で3階級制覇を成し遂げてしまったのだ。この最後の井上選手のラッシュシーン、割れんばかりの大歓声の中なのにライブ中継のマイクは井上選手が放ったパンチの「音」を拾っていた。マクドネルの顔面にひびく井上選手の強烈なフックの繰り返しの「炸裂音」をあなたも聞いただろうか。昨年の9月に行われた井上選手のアメリカデビュー戦だったニエベスとの試合でもアメリカESPNのスポーツ記者が「井上が打ち込むボディの音はリングサイドまで聞こえてくるほど強烈だ」と記事にしていた。身長差もリーチの長さもモノともしない井上尚弥のパンチ力、試合後のリング上でのインタビューで「今日はめちゃくちゃ硬かったです。(パンチを)ぶん回しました。当たれば倒せるという感覚があったのでそれが試合に出てホッとしてます」と笑顔で語った。井上選手が「ぶん回した」というパンチのインパクトのある「炸裂音」、これからの対戦相手もまたその強烈なサウンドを「恐怖」し続けるに違いない。