2刀流大谷翔平選手がピッチャーとして5回目の登板で早くも3勝目を手にした。MLB公式ツイッターでは打者が次々と空を切ったオオタニの魔球を公開、「オオタニのカーブの変化はえげつない、ストレートの軌道で急降下、(打てる)チャンスはない」「真のベースボール破壊者」などと称賛の声であふれかえった。ところで2刀流の元祖でありアメリカの野球の神様ベーブ・ルースが100年前の1918年に記録した1シーズン投手で13勝、打者で本塁打11本の2刀流最高記録を大谷選手が超える事は可能だろうか。大谷選手が3勝目を上げた5月6日とほぼ同じ100年前の5月4日にベーブ・ルースは投手として4勝目をあげ本塁打を3本打っていた。100年前と現在の試合環境は大きく異なってはいるけれど2刀流の成績で比べれば大谷選手は現在投手として3勝、打者として4本塁打の成績でベーブ・ルースの5月時点での2刀流成績とほぼ拮抗している。100年前に比べればはるかに飛ぶボールになっている現在ではホームラン記録の11本超えは可能性が大きいが、投手としての13勝超えはどうだろうか。大谷投手が3勝目を上げた投球内容を見ると、160km超えのストレート、落差の大きさに加えて切れ味も鋭くなったスプリット、そして大谷本人も「これからの武器になる」と言ったスローカーブなど打者を惑わす球種が豊富になってきている。投手が本業だったベーブ・ルースの100年前の2刀流記録に、大谷2刀流がますます近づきつつあるように思われる。