ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

1人の公務員が「財務省書き換え文書」をリーク、彼こそヒーローだ。

 

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10日前に朝日新聞がスクープした森友学園への国有地売却に関する「決済文書」が、都合の悪い部分を「書き換えている」というニュース。政府は、すったもんだの挙句に「書き換え」の事実を認めて今日、安倍首相が国民に向けて陳謝した。テレビの「報道ステーション」でキャスターが財務省が公表した14にのぼる「書き換え文書」の束を見せて「こんなに多くの部分で書き換えが行われた」と言う事実を示していたが、財務省はなぜこれほど詳細にわたって書き換え部分を認めて公表したのか。それは、すでにこの件をすっぱ抜いた朝日新聞社に「書き換え文書」の全文が渡っていたためだ。つまり財務省は逃げ場を失っていたのだ。財務省の「決裁文書」となれば国の最高機密にあたる文書だが、それが何者かの手によって省内から盗み出され、朝日新聞社に持ち込まれたというわけだ。当然、財務省職員の誰かがこの機密を勝手に外部へと持ち出しリークしたものであることは疑いの余地が無いだろう。国の機密文書を勝手に持ち出すことは国家公務員としては守秘義務違反でいってみればれっきとした犯罪行為だ。そうした大きなリスクを背負ってでも「文書の書き換え」というより重大な犯罪を勇気を持って告発したことは、国家公務員としてはまさにアッパレな犯罪行為と言えるのではなかろうか。朝日新聞はこのスクープを自社の手柄にするだけでなく、匿名のままで良いから国の最高機密情報を提供してくれた一人の公務員についてその「勇気」を広く世間にむかって称えるべきだろう。彼がいなければ「書き換え」の事実は永遠に日の目を見ることはなかったはずなのだから。