ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ルーブル美術館は許せん。モネの絵をズタズタにして日本に返すなんて。

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戦前に日本人実業家松方幸次郎氏が所有していた印象派の画家モネが描いたかの有名な睡蓮シリーズの「睡蓮・柳の反映」と題する作品。第2次世界大戦で日本が負けるとフランス政府は一方的にこの絵画を没収し、その後ながらく所在不明となっていた。ところがつい最近になってルーブル美術館の地下の収蔵庫でこの絵がロール状に巻かれた状態で発見されたという。大きさはタテ2メートル、ヨコ4メートルとモネらしい大作だが、なぜか損傷が激しい状態で絵の上半分が失われているような悲惨な保存状態だったという。(上の写真参照)この絵が発見されたことを受けてフランス政府は損傷したそのまんまの状態でモネの絵を没収したことを謝りもせずに日本へ返還してきたのだ。絵を受け取った上野の国立西洋美術館館長は「やはりあったか、という思いです。損傷しているのは残念だが歴史的な価値は高くモネや睡蓮の研究に欠かせないものになると思う」と返還された喜びを語っている。不思議に思うのは日本政府も西洋美術館もフランス側のこれほど失礼な返却方法についてはまったく問題にしていない点だ。100年前日本人実業家が巨額を投じて購入しフランス国内に大切に保管していたモネの絵を敗戦国の持ち物だからと勝手に没収し、挙句にズタズタにしてしまったのに、その責任については一切詫びを入れようとしないフランス政府やルーブル美術館の態度には呆れ返るばかりだろう。「芸術の都」といわれるフランスのこうした上から目線はいったいどういうことなのだろうか。せめて、日本人所有のモネの絵画を損傷した事への深いお詫び方々損傷した部分をルーブル美術館で修復した後に日本へ返還すべきだったのではないのか。まさにフランス側の返還対応は「盗人猛々しい」限りの態度と言えるだろう。