マクドナルドと競い合う大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」の客足の減少がすでに4年に渡って続いている。客足の減少が止まらない理由は何なのか。モスの経営者側は「SNSを活用した宣伝が力不足だったのがその原因」としているが果たしてそうだろうか?ライバルであるマクドナルドはツィッターを通してキャンペーンを積極的に行い参加者には商品クーポンが届くと言うSNSを活用して宣伝しているのは確かだが、同時に100円バーガーやバリューランチなどの商品でお客に割安感をアピールしている。しかしモスにはこうした割安感というイメージは全くない。ネット上でも「モスは美味しいけど高い」「割高感とクーポンが無いので足が遠のく」「正直いって旨いけど高いよな」というのがモスの定説になっているのだ。モスの経営者陣達はSNSの活用不足だったと言うが、こうしたSNS上での消費者からの批判の声にはまったく気付いていないのだろうか。モスの経営者達が気付かぬうちに「給料が上がらない今の時代ちょっとの贅沢はやめとこう」という消費者の心変わりが4年前からすでに始まっていたのだ。モスの客足が減り始めた4年前のさらに1年前安倍首相はアベノミクスとやらで2%の物価上昇を目論んだが今もって2%上昇どころか物価の下落はとまらないままでいる。安倍首相は2月の国会で「再び物価が下落する恐れがあり現段階でデフレ脱却とは言えない」と述べたが、安倍首相もモスの経営者も「給料も上がらないままひたすら安いものを求め続けている現在の消費者の心」にいまだ気付かずにいるのは、実に不幸(無能?)なことだと思われる。