ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

天才小室哲哉を殺したのは決して「文春砲」では無い。

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「雑誌がまた一人の天才を殺した」と不倫スキャンダルで引退を表明したミュージシャン小室哲哉氏を惜しむ声がツィツター上にあふれている。引退会見の場で「これからどう生きるべきか自問していた時に文春さんが引退を(決意する)起爆剤になった」と語っている。そして引退を決意した理由として8年前に起こした著作権に関する5億円のサギ事件をあげ、それに対する「償いをしたい」と述べた。さらには自分がもう時代遅れの作曲家である点も告白した。「僕の曲が流行したのは1990年代、どうしてもあの時代を基準としてしまうんです」と自分がすでに時代遅れの作曲家であることを素直に認めたのだ。しかし引退については「悔いが無いなんて一言も出てこないです」と悔しさを表した。彼は10年前のFM放送の番組で「98年からの10年間はなかなか曲が出てこなかった。もうやれることはやりつくした気がして貪欲になれなかった」とすでに語っていたようにミュージシャンとしての才能の終焉を感じての今回の引退発表だと言えるだろう。90年代をピークとして自分の思うような音楽人生が送れない中で起こした5億円サギ事件、そして2度の離婚と3度の結婚など人生を好きなように生きてきた天才ミュージシャンの還暦での挫折、「独りになった瞬間に涙があふれ出るのか何て事をしてしまったのかと悔いが出る可能性があります」とも語っている。会見の最後には「ここ10年で高齢化社会、介護の大変さ、社会のストレスとかが解ってきたのかなと思っております」と述べた小室哲哉氏。1人の天才を殺したのは決して「文春砲」ではなく自分自身の手によるものだったのだ。