ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「死ぬまでにしたい旅」YOUは何しにどの国へ。

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「YOUは何しにニッポンへ」という人気テレビ番組に登場する訪日外国人は東海道を徒歩で旅したり自転車で日本1周したりなど個性的な旅をする人達が多い。昨年の秋に世界最大手のホテル予約サイト「ホテルズドットコム」が世界28カ国6,788名の男女に「死ぬまでにどこへ旅したいか」のアンケート調査を行った。その中で海外の人々と日本人との「どこに旅をしたいか」の違いが興味深い。世界28カ国全体での第1位は「オーロラを死ぬ前に一度実際に見てみたい」であったが日本人の行きたいところ第1位は意外にも「小さな町を家族や友人と探索したい」だった。世界全体の回答でも「小さな町の家族や友人との探索」は2位に入り日本人も「オーロラを実際に見たい」は第2位にランクされ、さほどの違いは見られなかったのだが3位以下で海外と日本の嗜好の差が顕著に表れている。海外の人々は3位に海外の語学を学びたい4位に地元のジャンクフードを食べたい5位には1年間海外で働いたり勉強してみたい、と旅先の国の文化風土に少しでも馴染もうとする意欲が旺盛だが、日本人はと言えば3位スカイダイビングをしたい4位自由の女神を見たい5位マチュピチュに登りたいとひたすら物見遊山の旅を望む傾向が表れている。この結果を見る限りでは海外の人々に比べて日本人はまだまだ旅慣れしていないなと感じさせられる。つまり、現地の人々との触れ合いこそが旅の醍醐味という考え方が日本人には薄く、ツアー会社のつくったパッケージ旅行が相変わらず主流のようなのだ。旅先の異国人とのふれあいもなく、ただ名所旧跡を通り過ぎてくるだけの旅行だけでは鮮やかな旅の記憶は残らないのでは、そう感じさせられたアンケート結果であった。