つい2ヶ月前の10月初旬に、ハリウッドの大物プロデューサーが自分の権威を利用したセクハラ行為を大物女優たちに行っていたとニューヨークタイムズがすっぱ抜き大騒ぎになった。しかし、このスキャンダルをきっかけにセクハラ被害を受けた女性たちがMe too(私も)と次々に名乗りをあげ、女優のアリッサ・ミラノさんがツイッターにハッシュタグ#Me tooを共有して「セクハラや性暴力に遭った被害の事実を声を挙げて公表しよう」と呼びかけた事に真っ先に「#Me too」と歌手のレディ・ガガが反応したのをキッカケにして#Me tooのハッシュタグが世界中に拡散、たった1週間で世界85カ国170万件のツィートがあり、この国境を超えた大きなうねりはさらに拡大しそうな勢いだ。2か月たった現在では世界中のVIPや政治家、有名指揮者などまでもが過去のセクハラ疑惑で公の場に引き出されヤリ玉にあげられる始末にまで発展してしまっている。現代の「魔女狩り」ともいえそうな#Me tooが世界中に起こした大旋風。つい10年前までは考えられなかったSNSネットワークのパワーの凄さを実感させられた出来事と言えるだろう。セクハラ被害を公表したハリウッド女優ジェシカ・チャスティンさんはNHKのインタビューで「同じ考えを持つ人々が#Me tooに集まる事で変化を起こせる。被害を訴えでた人達が守られ勇気がたたえられるよう出来る限りのことをしてゆきたい」と語っている。男性優位の世界はSNSの持つパワーによっていま大きな変革の時を迎えつつあると言えるだろう。