お金持ちが税金逃れで利用するタックスヘイブン(無税の国での経済活動)の利用者リストをヨーロッパドイツの有力紙が入手し、「パラダイス(楽園)文書」と名付けて世界に向けて公表した。税金逃れのためのタックスヘイブンの利用者は世界中のトップクラスの有名人が名を連ね世界中のマスコミの格好の話題になっている。イギリスのエリザベス女王の名前やカナダのトルドー首相や歌手のマドンナなど大物有名人に交じって我が国からは鳩山元首相と漫画ドラゴンボールで財を成した鳥山明氏の名前が出てきている。鳩山氏はマスコミの取材に対しタックスヘイブンの国バミューダ諸島で設立された企業の会長として名前が出たが「名誉会長で実質的には何もない」と答えている。鳥山明氏はアメリカで設立された不動産リース会社に出資していることがわかったが取材に対して「経理の事は人任せで私からお答えすることはありません」と語ったと言う。我々庶民は税の取り立てを辛いと思うことはほとんど無いが、有り余るお金を持つ人たちは我が国の累進課税制度(所得が多いほど税も多くとるシステム)をいかに逃れるかに腐心しているのだ。鳩山氏も鳥山氏も知らぬ存ぜぬと言い張るだろうが、それなら何故日本では無い海外での経済活動をわざわざしているのか。これはもう日本の金持ちに掛けられる重税を逃れるための手段を嵩じてると思われても仕方が無いところだろう。我々庶民がバミューダ諸島やアメリカに無税で会社を作るなんて鼻から出来ない相談だ。金持ちなんだから、「パラダイス文書」によってバレてしまったことを正直に認めて日本で税を払うべきだろう、と貧乏人の僻みを交えてこの2人に文句を言うしかない(笑)