ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

トランプ大統領が日本憲法を無視した要求。対北朝鮮ナゼ?

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9月3日に北朝鮮が核実験をしたあとに行われたトランプ大統領と安倍首相の電話会談。この中でトランプ大統領が「もしアメリカが攻撃されたら日本は我々を助けなければいけない」と相互の同盟関係を強く求め、これに対して安倍首相は「(日本は)100%アメリカと共にある」と応じた、というニュースがあった。この電話会談の内容はマスコミで騒がれなかったが、日本がアメリカと共に戦うというのは、現状では明らかな憲法違反である。日本は平和憲法のもとアメリカに協力して戦う事(集団的自衛権)を禁じているからだ。では、なぜトランプ大統領がイザ戦争の場合の協力を求め安倍首相がそれに二つ返事で応じたのか。その理由は65年前に日米の間で交わされた「戦争協力する密約」があるからだ。1952年当時の吉田茂首相とアメリカの極東軍司令官クラーク大将との間でイザ戦争の際には日本の自衛隊は米軍の指揮下に入るという「密約」がなされている。なぜこの約束が当時公にされなかったのか。それは吉田首相が公にすれば国民が騒ぐという理由で「密約」としたのである。トランプ大統領は大統領就任以前にはアメリカは日本を助ける義務がある(日米安保条約)が日本はアメリカを助けることが出来ない(集団自衛権憲法で禁止)という矛盾点を繰り返し指摘していたのだが、今回の電話会談で堂々と協力を求めてきたのは、この日米政府間の「密約」の存在を大統領就任後に知ったからに違いない。北朝鮮の問題の今後の成り行きが、65年前の日米間の「密約」を履行せずに済む方向で、何とか決着して欲しいものである。