2年前に日本人2人を人質にとって日本の国を挙げての懸命の救出活動に耳を貸さずに無残にも2人を殺害してしまったイスラム国。人質となった日本人二人と黒覆面姿で殺害予告するイスラム国兵士のYouTube動画は平和に浸りきった日本中を戦慄させた記憶は2年経った今でも鮮烈だ。あれから2年、昨日のニュースでイスラム国がほぼ壊滅したという報道があった。イラク北部にあるイスラム国の総本山ヌーリ・モスクをイラク政府軍が完全制圧しイラクの首相が「ISによる偽りの国家が終結した」と宣言したのである。また、イスラム国が自分達の首都と呼んでいた隣国シリアにある都市ラッカをシリア政府軍が完全に包囲し中にこもったイスラム国の兵士たちが次々と自爆しているという報道もあった。先日にはISの最高指導者バグダディ容疑者がロシア軍の戦闘機による爆撃で死亡したというニュースも伝えられた。世界の国々を相手に2年もの戦いを続けてきたイスラム国もいよいよ終焉を迎えている状況下にある。しかしながらフランスやイギリスなどでISによって次々と起こされてきた自爆テロはこれで終結するのだろうか。イスラム教で言うジハード(聖戦)と称したこれらの自爆テロは、貧困の中で育った無学な若者たちが「自爆テロをすればあの世で幸せになれる」という洗脳を受けて跡を絶たないでいる現状をどう変えてゆくべきなのか。世界の国々が武力支援することでイスラム国を壊滅させたように、これからはイスラム圏の貧困層の子供たちに自爆テロの無意味さを教える教育的な援助に金余りのニッポンを始め世界の国々は資金を提供すべきだろう。いま10歳のイスラム圏の子供達が18歳になるまでの8年間の教育援助などやればすぐに出来る話なのだから。