「事実が無いのに事実があるがごとく言うのは典型的な印象操作なんですよ。まるで嘘をついているかのごとくそういう印象操作をするのは止めていただきたい」加計学園問題で友達に便宜を図ったかのような質問に対して安倍首相が連呼した「印象操作」という耳慣れないコトバ。質問した共産党小池議員は「あんな言葉どこで覚えたんですかね?」と首を傾げる始末。安倍首相は答弁で「印象操作」という単語を今国会で16回も使ったと言う。まるで流行語大賞を狙ったかのようなこの聞きなれない「印象操作」というコトバは「ソンタク」と並んで安倍首相をイメージ付けるキーワードであることは確かだろう。聞きなれないそして聞く人の耳に残るコトバを連発して自身に向けられた疑惑の数々を振り払おうとしている安倍首相の狡猾な手並みを国民は果たしてどう判断するのだろうか。いまから8年前、自民党政権が民主党に大敗し、多くの議席を失った理由は当時のマスコミによる印象操作がその一因だと言われたものだが、この半年間に起きた安倍首相をめぐる「森友学園」「加計学園」の学園シリーズのスキャンダルが首相自らの「印象操作」によって政権を失う方向へと果たして向かってゆくのだろうか。いままさに日本国民の良識的な判断力というものが安倍首相のこの国民をからかうような「印象操作」によって試されているのかも知れない。