私たちがスマホを持てば当たり前のように落下事故防止のために装着する保護ケースや保護フィルムは本当に必要なんだろうか?アップルの創業者スティーブ・ジョブスはインタビューに訪れた記者のipodに保護カバーがされてるのを見て、がっかりした表情で「キズの付いたステンレスは僕は美しいと思うけどね」とつぶやいたというエピソードがある。スマホの作り手側にしてみればミリ単位までデザイン性を追求した自慢の製品に保護ケースやフィルムで厚化粧されたスマホは受け入れがたいという事なのだ。しかし、現実にはスマホをうっかりして落とすと言う事故がかなりの件数で日常的に起こっているのも事実。2年前のKDDIの調査で40代男性の5人に1人が事故を経験しているというデータもある。さいきんのスマホの作り手側でも落下事故や水没事故に対する備えを技術面でだいぶ強化してきていると言う。液晶表面に飛散防止シートが張ってあるタイプも多くGALAXYは液晶面のガラスを落としても割れない強化ガラス「ゴリラガラス」を採用するなど、耐衝撃性は昔と比べて格段に上がってきていると言う。そのためか各メーカーは保護ケースや保護フィルムの使用を積極的にユーザーに推奨していないのも事実。スマホに美的なセンスを優先させるのか安全・安心のためにカバーやフィルムで保護するのが良いのか考えさせられる点ではある。しかし、スマホ本来の機能を考えれば通信やネットにつねに繋がる状態を保つことがスマホ本来の商品価値と言うものだろう。私個人は、スティーブ・ジョブス氏のスマホのデザインを尊重して保護ケースは不要という意見には納得しかねるというのが「ホンネ」である。