昔、アメリカの通販サイトeBAYでアロハシャツを買おうとAloha shirtと入力してもショッピングサイトに辿り着けず恥を掻いたことがある。英語ではHawaiianShirt(ハワイアンシャツ)というのが正しい言い方らしい。我々が普段てっきり英語だと思っているコトバが海外ではまるっきり通じないコトバだったという例は結構ある。アロハシャツと同様にYシャツも和製英語なんだとか。あちらではドレスシャツというのが正解らしい。ノートパソコンはラップトップ、つまりLap(膝)のTop(上)で使うPCだからそう呼ばれるのだとか。日常使うシャープペンシルはメカニカルペンシル、ホッチキスはステープラーなど我々がてっきり通じると思っている和製英語があちらでは通じないという場面に海外ではしばしば出くわすことがある。和製英語は我が国のひとつの文化なのだから別に恥じることもないだろう。しかし、最近日本のビジネスシーンでもひんぱんに使われるようになったビジネス用語「Win Winの関係」というのは海外と日本では解釈のニュアンスが異なると言う。日本では、ビジネス上の取引で「双方が満足する結果」が得られることと解釈されるのが一般的だが、アメリカのビジネス世界では、相手に損をしたと思わせないビジネステクニックを指して「Win Winの関係」と言うらしい。取引と言うのは一方が得をすれば他方は損をするのが当たり前だが、その損する側の立場に立って、相手が損をしたと思わないようにテクニックを駆使することが「ウィンウィンの関係」という事なのだ。だから、アメリカではこのWin Winという言葉はネガティブな言葉のため日本のように良い意味で用いることは決して無いと言う。さも得意げに「ウィンウィンの関係」とポジティブな言葉として口にしている「知ったかぶり」の日本人を見かけたら、ぜひ本当の意味を教えてあげよう。