ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

中国が石油を止めれば金正恩の息の根も止められる。

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核実験やミサイル発射を繰返す北朝鮮の息の根を止める一番手っ取り早い方法は武力による攻撃では無く金正恩体制維持のライフラインを止めることだ。北朝鮮が軍事力を維持するために絶対必要な石油は中國からのパイプラインを通じての輸入が90%を越えている。中國がこのパイプラインのコックを捻って石油の供給を止めてしまえば北朝鮮は数日で国家機能が崩壊してしまうと言う。核実験制裁の目的で北朝鮮の外貨稼ぎに重要な石炭輸出をすでに断っている中国はトランプ大統領の依頼を受け入れ北朝鮮の生命線である石油の輸出を果たして止めるだろうか。中國共産党の機関紙人民日報の国際版には「北朝鮮の核実験はアメリカ(トランプ大統領)へのビンタとなり、そうした行動に出た場合、北朝鮮への中國からの石油輸出は制限されるだろう」と初めて石油の供給ストップの意志を明確にした。これは政府系の新聞の記事であり、決して中国のブラフ(はったり)発言では無い金正恩への最後通告に違いない。つまり、金正恩が恐れる石油の供給停止を盾にしながら、過去にカンボジアの政変に絡んでシアヌーク殿下を中國へ亡命させたように、金正恩に中国への亡命を説得し北朝鮮の好戦的な国家体制を世界に向けて融和的なものへ変えようと動くだろう。米中トップ会談の後、トランプ大統領は「習金平主席は北朝鮮に対して厳しく取り組むだろう」と語ったが、「中國が現体制を変えられなければアメリカが変える」と明言したトランプ大統領の中國への譲歩期限は、原子力空母カールビンソンが北朝鮮海域に到達する4月末までが限度だろう。果たして、中国はアメリカに代わって金正恩の息の根を石油の禁輸を武器にして止める事ができるだろうか。