ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

紅白の司会を外れた有働アナが池上彰にホンネを見抜かれてしまった。

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今朝のNHKの番組「あさイチ」のプレミアムトークに元NHKのキャスターだった池上彰氏が出演し、「インタビューで相手のホンネを聞き出す実験」と言うのを行った。池上氏は、インタビュー相手に正面から向き合わずに斜め45度の形で向き合う方が本音を引き出しやすいと説明。実験の相手である有働アナウンサーと斜め45度に座った位置から「紅白歌合戦の司会を外れてどうでしたか?」と尋ねたのだ。有働アナは、「正直ホッとしました」と答えたのに続けてすぐ傍らに居るイノッチ(井ノ原)に「ほっとしたよね?」とアイズチを求めたのだ。それを見た池上氏はすかさず「答えにくいときは他人に(話を)振るもんです」と述べ、紅白の司会を外れた有働アナの複雑な心の有り様を視聴者に向けて浮き彫りにして見せたのである。ホンネを聞くインタビュー実験が済んだあと、有働アナが池上氏に対して「淡々と、どうでしたかとカフェでお茶しているような感じですね、したたかだわ」とその感想を述べていたのが印象的だった。ベテランの有働アナもたじたじの池上彰氏のインタビューテクニック、それは彼がしたたかだからなのではなく、番組の中でも語っていたように「視聴者が知りたい事を視聴者代表として聞く、そして純粋に知りたいという誠意を相手に見せる」というジャーナリストとしての基本姿勢から生まれた技術なのだ。「自分には正義があると思ってはいけない。そんな上から目線で自分を正しいと思うことは慎まなければいけない」池上彰氏のこの謙虚な姿勢こそが人気の衰えない秘密なんだろうとふと感じた番組だった。