ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

パナマ文書であぶりだされた日本人716名。ワルい奴ほどよく貯める。

f:id:gunjix:20161127215732j:plain

今日NHKの番組でひさしぶりにパナマ文書の話題が取り上げられた。今年4月、史上最大のリーク(情報漏えい)と世界を騒がせたお金持ちのウラの顔を暴いたこの文書には当初200人とされていた日本人の名がNHKが半年間に及ぶ独自の調査で実は716人にのぼることが解ったというニュースだった。その内訳は会社社長・医師・弁護士・外交官や芸能人果ては暴力団幹部などさまざまな職種にまたがっている。会社ではUCCコーヒー社長、警備会社セコムの創業者や音楽プロデューサー小室哲也氏や漫画家のいがらしゆみこ氏など多士済々の顔ぶれだ。金を有り余るほど持つているこういう人たちは金持ちには割の合わない日本の「累進課税」つまり所得がふえると税率も高くなる制度を嫌がって税金のかからない国や地域つまりタックスヘイブンに自分の資産を隠すのだ。日銀の調査ではこうしたタックスヘイブンの国々へ日本から流れ出ているお金は何と63兆円、第一位のアメリカの144兆円についで堂々の世界第2位の金額だという。そういえば、私が個人的に面識のある創業者社長さんに久しぶりに会ったら現在は親子でシンガポールに住んでると言う。あちらで5年以上親子で暮らせばン十億円の生前贈与でも非課税になるからだという。「億単位の税金を支払う苦痛を一般の人(注:貧乏人)にはなかなか理解してもらえない」と彼はこぼしたが、金持ちがタックスヘイブンによって合法的に税を逃れようとするこの方法はいいかえればれっきとした脱税であるのに、我々庶民は呆れ顔をするだけでどうする手立ても無いのが現状だ。パナマ文書で暴露された日本人716名の名前もいつしか我々庶民の記憶からは消え去ってしまうだろう。「悪い奴ほどよく貯める」である。