ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

豪栄道の優勝を予感したのは、優勝の前日、横綱日馬富士との「睨みあい」である。

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カド番大関だった豪栄道が全勝優勝を決めて、世間は久しぶりに相撲のニュースで沸き返った感があるが、彼がなぜ大方の予想をくつがえして全勝優勝できたのか、その理由についてはあまり報道されていない。こちら相撲の素人としては相撲通の人からその奇跡の理由を聞いてみたいと思うのだが、今日テレビでこの質問を受けた相撲通で知られる女性漫画家も「わからない」と回答していた。そんな中、同じ番組内で放映された横綱日馬富士との取組をみて、はたと気付かされたシーンがある。日馬富士豪栄道が何度も仕切りを繰り返すうちに、たったままで睨みあうシーンがある。かなりの長い時間の睨みあいに行司が睨みあう二人の間に割って入る、という珍しい光景である。多分、横綱はこうした睨みあいで相手が目をそらすかどうかで勝負に対する気力を図っていたのだろうと思う。しかし、目をそらすどころか睨み返してくる豪栄道の勝負への気迫、その長く感じられた二人の気迫のやり取りを行司が思わず分けたのだが、いざ取組の本番では豪栄道が見事な首投げで横綱を圧倒したのである。まさに気迫あふれる一番だった。そして翌日には豪栄道の優勝が決定したのである。プロの世界では、お互いの技量は伯仲していて、勝負の分かれ目は、精神力つまり勝負への気迫ということになる。この優勝が決まる前日に見た豪栄道の睨みあいは、それを明確に物語っていたように思う。