腕時計が手で巻き上げるゼンマイ式からクォーツ式に進化して久しいが、クォーツ式の場合は定期的に電池を交換しなければならない。電池は時計店で交換してもらうのだがクォーツが出始めの頃は電池交換の費用は1000円以上だったと思う。時計店の競争が激化してくるとその交換費用は少しづつ下落して、現在では500円程度にまで下落した。腕時計は精密機械ゆえに電池交換は時計の専門家に頼むしか方法が無い、とほとんどの人は考えている。しかし、電池交換の作業は専用の道具を使えば簡単にできるはずだし、電池本体の価格も今の時代そんなに高くないはず、と考える人は世の中に大勢いるはずだと思っていたら、「100均」で上記写真の道具を見つけた。時計の裏フタを開くための道具である、しかもご丁寧に精密機械を覗くための専用ルーペまで付いて、たったの100円である。ということは時計用の電池も売っているはずと電池売り場を覗いたらやはり100円でしかも電池2個入り(電池1個50円)で販売していた。あとの作業はいとも簡単である。時計を裏返し、この工具の刃の部分が喰い込む箇所に刃を差し込んで、テコの原理で裏フタを上にあげると裏フタはカンタンに外れて電池が現れる。これを新しい電池と交換して再びフタを閉じれば時計の針が再び動き出す。初めは工具代金100円がかかるが次回からは電池代だけでOK。コロンブスの卵にも似たこの発見はなぜか心をウキウキさせてくれる。まさに「100均」バンザイである。