ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

米国が感動、グリーンジャケットを着て、独り天を仰ぐ松山英樹。

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ゴルフのビッグタイトル「マスターズ」。85年前の1936年の第3回大会からこれまでに33人の日本人選手が出場し、延べ132回目の挑戦で初めてグリーンジャケットを手にすることができた松山英樹選手。日本選手が初めてトップ10入りしたのは1973年、尾崎将司の8位。2001年の伊沢利光、09年の片山晋呉が4位に入ったのが最高だった。日本人プレイヤーが夢に見続けたマスターズの優勝者のみに贈られる「グリーンジャケット」。ゴルフ界最高の栄誉とされるこのジャケットに日本人として初めて袖を通すことが出来た松山英樹選手。大会公式インスタグラムは、松山選手がグリーンジャケットを羽織って、重圧から解き放たれたような瞬間の画像を公開した。松山選手は天を仰いで目を瞑り、何かを噛み締めるかのような表情を浮かべている。重圧の中、日本国民の期待を背負い、戦い抜いた男が万感の想いに浸っている姿だ。この画像を公開した大会公式インスタグラムは、「第85回マスターズのチャンピオン」とタイトルを入れて この写真を投稿。松山選手の安堵した開放感に満ちた表情に対し、米ファンからは「グリーンジャケットが良く似合う」「見ていて美しい」「過去最高の写真」「彼の態度は素晴らしい」「一流の振舞いだった」「この一瞬を捉えたカメラマンの才能も素晴らしい」などの声があがった。優勝インタビューで「やっと日本人でもできるというのが分かったと思う」と語った松山選手に心からの拍手を贈りたい。

 

日本人は「お金もチャレンジも不要」、世界の「価値観」比べ。

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世界数10ヵ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票を用いて各国国民の「価値観」を調べる「世界価値観調査」。調査は、5年ごとに行われ、直近では2010年期の調査が公表されている。「自然環境」「安全」「創造性」「協調性」「社会貢献」「伝統と宗教」「成功」「楽しい生活」「挑戦」「裕福さ」の10項目について各国の国民が、どの「項目」を重視しているかを順位づけした日本人の「価値観順位」が興味深い(⬆上のグラフ参照)。これらの価値観の仲で日本人が重要と考えている価値観の順位は、「自然環境」と「安全」についてがともに世界1位、「創造性」は3位と上位にランクインしたが「社会貢献」が52位、「成功」が53位、「裕福さ」が57位、「挑戦」が60位、という結果だった。日本が「自然環境」と「安全」「創造性」という価値観を重視して上位にランク付けしたのは納得できる結果だが、「成功」や「挑戦」や「裕福さ」をあまり重視してない点についてはどう理解すればよいのだろうか?日本の高度成長の時代が終わり、他人を押しのけてまで「成功」や「挑戦」を求めず、「裕福さ」にも価値を見出さなくなった現代日本人の「価値観」。成功や裕福を求めず、挑戦もしなくなった日本人が、国際社会の競争の場で勝つことが少なくなっている現実は、人間としての「活力」を失いつつあるという事にはならないだろうか?少子高齢化や人手不足が深刻な日本の現状を考えれば、今一度、我々日本人の「価値観」についての見直しが迫られている時代が来ていると言えるだろう。

 

 

 

「自分が正しい」という思いを捨てた松山英樹にマスターズが微笑んだ。

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松山英樹が大学2年生で初出場し、ローアマチュアを獲得した2011年大会から今年でちょうど10回目の出場となるマスターズ。2月に29歳になり、20代として迎える最後のマスターズで、日本人初優勝という歴史的な快挙を成し遂げた松山英樹選手。なぜ、「10度目の正直」が松山選手に訪れたのだろうか。その理由のひとつに考えられるのが松山選手がプロ生活を通して4ヶ月前に初めて採用した専任コーチ目澤秀憲氏の存在がある。松山英樹と言えば専任コーチを付けず、自分のスイング映像を見ながら1人黙々と練習に打ち込むストイックな選手。その彼が、目澤秀憲氏(⬆上写真左)を突然、専任コーチに選んだのだ。昨年11月に出場したヒューストンオープンで優勝争いに食い込み2位に入った好成績について『週刊ゴルフダイジェスト』のインタビューで松山選手は「思い切って新しいことを試せたのがよかった」と語り、新しいことを試したのは「スイング」についてで、その動きを取り入れたきっかけが、目澤秀憲コーチのアドバイスだったと明かしたのだ。松山選手は目澤コーチのアドバイスについて「それまでにも試したことはあったが、自分では入れたくない動きだった」と話し、その入れたくなかった動きを思い切って採用したのは、データ分析に優れる目澤氏のスイング理論に触れ、これまで「自分ひとりでフィーリングだけでやっていた部分があり、自分が正しいと思い過ぎていた」ことに気づかされたからだという。10年間守ってきた「自分が正しい」という思い込みを捨てた松山英樹に、マスターズの女神がついに微笑んでくれたのだ。

 

松山英樹マスターズ優勝で感動を呼んだキャディ「一礼写真」がこれ。

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ゴルフの米男子ツアー、マスターズ松山英樹(29)が日本人念願のメジャー初制覇を成し遂げた。圧倒的な歴史と伝統を誇るマスターズ。その価値は特別で、特に米国では、大きく報じられているが、米ESPNはツイッターで、主役の陰にかくれていたものの、この偉業達成に絶対に欠くことのできなかった早藤将太キャディーの「ある振る舞い」をクローズアップした。松山が優勝を決めた直後、キャディーの早藤は最終18番ホールで手にしていた黄色いピンを右手で持ってホールに戻す。その直後、一連の流れで緑色の帽子をとって、コースに向かって深々とお辞儀したのだ⬆。このシーンを「ショウタ・ハヤフジがコースに頭を下げた」と、米ESPNは映像付で取り上げ、ツイートしたのだ。 この動画がツイッターに投稿されると、投稿から1時間半後(午前10時時点)ですでに25万回が再生され「日本人はとても威厳があり、敬意を表する人々だ」「名誉と尊厳は日本文化に根付いている」と称賛のコメントが相次いだ。また、コロナ禍でアジア人への差別が社会問題となっている米国において「不必要なアジア人への憎しみが多くあった年に、松山英樹がマスターズに勝つところを見られたのは素晴らしいことだ」との声もあがった。日本選手はスポーツの中でも、自然と頭を下げて周囲や仲間に感謝を示す振る舞いをする。松山のマスターズ制覇という偉業は日本人初という形で強調されがちだが、目立たないが偉業を影で支えた人の、このような「振る舞い」にスポットライトが当たったことは、同じ日本人として何とも誇らしい限りである。

 

マイルス・デイビス、天才のトランペットの音は模倣だった。

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ハード・バップやクール・ジャズを創造し、モダンジャズの「帝王」と呼ばれたアメリカのジャズ・トランペッター、マイルス・デイビス。その音色は人の心に潜む孤独感に訴え「卵の殻の上を歩くような繊細な音」と絶賛された。彼独特のトランペットの音色はどのようにして生まれたのか。マイルスは18歳の頃、モダン・ジャズの原型となる「ビバップ」のトランペッター デイジー・ガレスピーの高速で高音を吹き続ける音色に衝撃を受けるが、多くの肺活量と唇をすぼめ続ける筋力が必要なデイジーの演奏スタイルは、体が小さく唇の筋力も弱いマイルスにとっては無理であることを悟り、自分に合った音、演奏スタイルを目指すよう方向転換せざるを得なかった。そして、マイルスは友人であるフレディ・ウェブスター(⬆上写真左)のゆったりしたテンポと強弱、そして“間”を活かしたトランペット演奏に惹かれ、フレディの演奏をまねし、取り入れ、高音・高速の Be-Bop とは異なる方向性を見出し、マイルスにとって唯一無二のサウンド作りのキッカケを掴んだのだ。そして唇の弱さをカバーするためにトランペットのベル(開口部)にミュート(弱音器)を付けて反響音を変えマイルス固有の音が出せるように工夫し、それをトレードマークにした。マイルスは高音域を高速で吹く技術を競うのではなく、深みのある音で聴く者の心に語りかけるように吹こうと決め、それ以降、自信を持ってトランペット演奏ができるようになったのだという。ジャズ界の帝王のサクセスストウリーは友人の「模倣」から始まったのだ。

 

橋田壽賀子さん、納骨した泉ピン子を「友達じゃない」と4年前発言。

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国民的人気を集めた数多くのテレビドラマを手掛け95歳で亡くなった脚本家の橋田壽賀子さん、4年前91歳の年にタモリが「年を取ったら友達は要らない」と発言したことについて「タモリさんが言ってることはよくわかるんです。もう友達はいりません」と共感する発言をして話題になった。橋田さんといえば、「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」などの橋田ドラマに必ず出演し、プライベートでも世界一周の船旅に同行したり住まいも橋田さんの住まいのある熱海に居を移すなど、硬い絆で結ばれていたはずの泉ピン子の存在があるが、橋田さんにとって泉ピン子は「友達ではなかった」のだろうか。今から4年前の2017年2月2日発行の「女性セブン」が、このことについてあらためて質問すると、橋田さんは「ピン子は全くもって仕事上のおつきあいです。もしものときも、見送ってもらうつもりなんか全然ありません」とバッサリと泉ピン子を切り捨てたのだ。さらに続けて「不幸だといえば不幸かもしれませんねぇ、あんなにいっぱい良い友達がまわりに居るのに誰も信用してないなんて、何て不幸で嫌な人間なんだと言われても仕方ありません。でも、本当にありがたいとは思いますけど他人には全く期待はしてないんです」と橋田さんはすこしだけ寂しい表情を浮かべながら語ったという。91歳でのこの橋田さんの強がり発言、橋田さんの納骨をした泉ピン子は4年前、何もかも承知でこの発言を聞き流していたに相違ない(笑)

 

「努力は必ず報われる」池江璃花子の美談にNOと答えた人多数。

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白血病を乗り越えた水泳の池江璃花子(20)が5日、ツイッターを更新。「努力は必ず報われる」という言葉について自身の思いを語った。池江は4日行われた日本選手権兼五輪代表選考会の女子100メートルバタフライで優勝し東京五輪パラリンピック出場を内定させた。レース後には「苦しくてもしんどくても努力は報われるんだなと思いました」と涙ながらに語っていた。しかし、ネット上では「スポーツは才能ありきだろ、普通の人間がどれだけ努力しても池江みたいに速く泳げるようにはならない」「(才能と環境と運に恵まれた人のみ)努力は必ず報われる」「努力は報われるという運命を天から与えられた者の努力は報われる」「才能ある奴が努力するから報われる。才能ない奴は努力しても報われない場合がほとんど」「報われなかった人全ては努力してないって事ですか」など、彼女の意見は「勝者の意見」だとつぶやく人が多かった。あるアスリートが「勝者=報われるという考えだと大半の人の努力が報われていないことになる。正しい努力とは一体何なのか」とツィートすると、池江選手は「どんな人も、努力はしてると思います。ただその努力という定義も難しいな、と思います 。本気で目指してきたことをたとえ達成できなかったとしても、その努力は必ず誰かが見てて、誰かが勇気をもらえるのではないでしょうか」と前向きな言葉でリツィートした。あなたの場合は「努力」というものは、必ず報われると思いますか?