米国の都合で決めた7月の東京五輪、秋に延ばせると世界陸連コー会長。
世界陸連のセバスチャン・コー会長は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7月24日開幕予定の東京オリンピックを9月か10月に「延期することは可能だ」と発言した。コー会長は「必要があるなら、日程を動かさなければならない。それは可能だ」と話し、中止については「まだ4カ月ある。慌てて物事を決めてはいけない」と指摘した。コロナ感染拡大の影響によってオリンピック予選の中止や延期が世界の国々で相次ぎ、IOCの発表によれば、全競技の43%でまだ代表枠が決まっていないのが現状だという。こうした現状を踏まえれば、前回の東京大会と同じに10月開催に延期することで、出場予選会も実施でき、オリンピック開催も可能だろう。コー会長が「秋に延期することは可能だ」と発言したのは、東京オリンピックに12億ドル(1200億円)もの放映権料をIOCに支払っている最大のスポンサー国アメリカのコロナ感染事情を踏まえての発言なのだ。MLB(野球)のポストシーズンやNBA(バスケ)やNFL(アメリカンフット)のシーズン開幕前などアメリカの事情を考慮し、オリンピックは7〜8月に開催することが決まりだったが、コロナ騒動によって、オリンピック開催を夏だけと決めていたアメリカでさえ各種スポーツのスケジュールは混乱してしまっている。だから、前回の開催と同様に東京オリンピックを10月開催に変えても何も問題は起こらない、というのがコー会長の判断だ。7月開催にこだわる安倍首相、コー会長のように延期時期について「冷静な判断」が下せるだろうか(笑)
知ってた?中国コロナ治療の特効薬「アビガン」は日本製。
昨日、中国政府が日本の製薬会社「富士フイルム富山化学」が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」を、新型コロナウイルスによる肺炎の症状などを改善させる効果が認められたとして、重症化を防ぐ治療薬の1つとして、政府の診療指針に正式に採用する方針を明らかにした。中国・武漢の医療機関が患者240人を対象にした臨床研究で「アビガン」を投与した場合は熱が下がるまでの平均日数が2.5日、投与しなかった場合の4.2日よりも短かった、又せきの症状も「アビガン」を投与した場合、平均で4.57日、投与しなかった場合の5.98日よりも短い日数で緩和され、副作用も見られなかったという。さらに、広東省深センの医療機関が行った患者80人を対象にした臨床研究では、「アビガン」を投与した患者ではウイルス検査の結果が陽性から陰性になる快復日数が投与しなかった患者は11日かかるのに、わずか4日で陰性になった。また、エックス線画像で肺炎の症状に改善が認められた患者の割合が「アビガン」を投与した場合何と91%の人々が改善し、投与しなかった場合の62%を大きく上回った。この「アビガン」を開発した日本では、1ヶ月前の2月22日に加藤厚労相が、2年前の2018年3月新型インフルエンザ流行に備える目的で政府が191万人分も購入し備蓄していた「アビガン」を新型コロナウイルス感染症の治療に投与すると発表している。我が国での「アビガン」によるその後の治療効果についてマスコミが中国の臨床例のように詳しく報道しない理由は一体何なのだろうか?
「最後に1つだけ」を無視された植松被告が言いたかった事。
相模原市の知的障がい者施設で入所者ら45人が殺傷された事件、元職員植松聖被告(30)に死刑が言い渡された。判決を言い渡した裁判長が「閉廷します」と告げると、植松被告は突然、右手を挙げ「あっすいません。最後にひとつだけ」と言葉を発しようとしたが、裁判長はこの発言を無視した。法的に見れば、これまでの裁判で被告人の弁護、反論は尽くされ審議が終了しているため判決が下された後に被告の発言を裁判長が認める必要は無いからだ。さらに、裁判長が今までの植松被告の発言から不快な発言をすると予想し、発言させることでご遺族や社会によくない影響を及ぼすとの判断があったためとも思われる。死刑判決が言い渡された後、植松被告は横浜拘置支所内で新聞社の接見取材に応じ、「何を言いたかったのかと」問われると「『世界平和に一歩近づくにはマリファナが必要です』と言いたかった」と説明。「マリファナを使えば、意思疎通できなくなったら死ぬしかないと気付けるようになるから」と意味不明な答えをしている。フランスの哲学者サルトルの小説「エロストラート」の中で無差別殺人を実行する犯人が「…人間どもに対するおれの優越とは、なんだろう?立場の優越。それ以外の何ものでもない」というセリフがある。死刑判決によって「立場の優越」が逆転してしまった植松被告。次に「最後にひとつだけ」発言が許される場面は、絞首刑の台の上ということになる。
コロナ怖くない!トム・ハンクス夫妻が感染後6日で退院。
「プライベート・ライアン」など多くの映画作品で名演技を披露してきた米国の大物俳優トム・ハンクス氏(63)と妻のリタ・ウィルソンさん(63)が、新型コロナウイルスに感染したというニュースは世界中を震撼させた。ハンクス氏は先週11日(水)に、自身のSNSを通じて、「リタと私はオーストラリアで新型コロナウイルスの陽性判定を受けて隔離されている」と明らかにしていた。「少し疲れていて風邪を引いたときのようだ。リタは寒気を感じ、微熱がある」とコロナウィルスに感染した後の自覚症状についても書き込まれていた。その感染報告からわずか6日で、ハンクス夫妻が無事に退院したという嬉しいニュースが飛び込んできた。ハンクスさんの息子が17日(火)、インスタグラムに退院したハンクス夫妻の動画を投稿し、2人が退院したことが明らかになったのだ。このニュースは、多くの人たちに「無闇にコロナ感染を怖がる必要はない」ことを示唆しているように思われる。夫婦ともに63歳という高齢でありながら6日間の闘病で治ってしまったというのは、明るいニュースだろう。もちろん、息子さんの報告によれば「両親はまだみずからを隔離しているが、よくなってるので安心だ」という書き込みにあるように、退院したからと言って以前のように自由に外を歩き回るのを慎むのは、治った後のマナーとして当然だろう。それにしても「トム・ハンクス夫妻がたったの6日で無事退院」のニュースを、コロナ騒動で視聴者を怖がらせ続けている日本のマスコミは大々的に報じるだろうか(笑)
OP戦不調の大谷翔平、開幕延期はラッキーとMLB記者。
新型コロナウイルスの感染拡大のため、オープン戦が思わぬ形で幕を閉じることになったメジャーリーグ。今季、2刀流復帰を目指すエンゼルス大谷翔平選手は打者としての開幕戦出場を目指し、オープン戦では主に「4番・指名打者」で9試合に出場、19打数2安打1打点の打率1割5厘の成績に終わっている。大谷自身は打撃の調子は段々と上向きにあると強調したが、1年目の18年を上回る11三振の絶不調。さらに5月中旬にメジャー復帰を目指す投手として、ブルペンで今キャンプ最多の59球を投げるなどして、順調にステップアップしているように伝えられている。そんな中、MLB公式サイトが「新型コロナウイルス感染拡大によってエンゼルスはどのようなインパクトを受けるか」と提起し、専門記者がこの質問に答えている。その中で大谷について「ショウヘイ・オオタニは5月の半ばまで投手として復帰する予定ではなかった。二刀流の選手としては失う時間が少なくなる」と指摘、つまり開幕延期は2刀流大谷にとって準備期間に余裕が生まれるのでプラス効果をもたらすだろうとしている。メジャーデビューした2年前のオープン戦で 打率はたったの1割2分5厘だったのが、フタを開けてみれば何と4月5日の時点で14打数6安打、打率は4割2分9厘、2試合連続ホームランと脅威の爆発力を見せた大谷選手、オープン戦ではピッチャーの投げるテンポとボールの勢いにタイミングが合わず苦しんでいたスイングが(開幕5月中旬予定で)時間に余裕ができることで好調時のスイングを取り戻せるようになり、投手としても開幕から1ヶ月以上あとだった初先発予定が開幕が5月中旬になれば開幕直後から登板可能、など大谷翔平にとっては、良いコトづくめのシーズン開幕になるかもしれない。
日本よりコロナ感染者の多いフランス、マスクNon!の理由とは。
コロナウィルス感染が世界各地で広がる中、ヨーロッパでイタリア・スペインに次いで感染者3,661人(日本は716人)と3番目に多い国フランスで、マスクをしない人が多いのはナゼなのか。フランスに長期滞在し社会事情に詳しいライター冠ゆきさんのレポート記事が目に止まった。フランス人になぜマスクをつけないのかと尋ねれば、一番に彼らが挙げるのは「マスクの着用は感染を防がないから」という理由なんだそう。フランス厚生大臣ヴェラン氏は、「リスクあるゾーンへ渡航していない非感染者のマスクの着用は勧められない。効果が実証されていないからである」と明言、フランス政府の広報担当シベット氏は、マスクは感染者とその世話をする人が着用するもので、健常者には必要ないものだと述べたという。冠さんによれば「フランス人にとっては「マスクをしている=感染者」であり、それはすなわち危険な存在であり、自らがマスクをつけることは、病気であると認めること、つまり(周囲の人に対して)敗北を意味するのだ」とか。日本で働くフランスの新聞記者が、「長い間、マスクをした(日本人の)同僚や友人と対峙するのが苦手だった。なぜこんな落ち着かない気持ちになるのかと考えたとき、微笑みや、顔のしかめ方、唇の持ち上げ方などの表情が、(普段はマスクをしない)我々西洋人のコミュニケーションにどれほど意味を持つかに考え至った」というエピソードを紹介、「フランス人がマスクをつけない理由の奥には、(病に罹った)敗北を認めたくないという反抗心と、顔を隠し隠されることへの恐怖が潜んでいるように思う」とフランス人がマスクを拒否する理由について語っている。